構成管理とIT資産管理

構成管理はシステムの安定稼働などを目的とする

脆弱性の発見や障害発生の対応では、情報システムの構成情報が重要になる。
システムを構成する様々な要素を管理・メンテナンスする構成管理によって、システムのどこに穴があるかを把握できるからだ。
現在、システム構成が大規模化、複雑化するなかで、構成管理をすべて手動で実施するのは難しくなっている。
そのため最近は、機器・設備などにプログラムをインストールして、自動的に構成情報を取得し、更新する構成管理ツールの利用が盛んになっている。

IT資産管理はコンプライアンス強化などを目的とする

構成管理と同様の作業を実施するのが、企業のIT資産管理である。
IT資産管理では、ハードウェア、ソフトウェアなどを、ライフサイクルまで含めて一元的に管理する。
構成管理の目的がシステムの安定稼働であるのに対して、IT資産管理の目的は、コンプライアンスやセキュリティの強化などです。
ただし、IT資産管理のツールを利用して、構成管理を実施することも可能である。

おすすめの記事