組込みソフトウェアの市場はなぜ、拡大しているのですか?

IoTなどを中心に、組込みソフトウェアの市場が拡大しています。

自動車や家電、プリンタなどの業務用機器や工場の設備などで使われる組込みソフトウェアの市場が拡大しています。
家電や自動車の開発費全体に占める組込みソフトウェアの比率は年々増加しており、組込みソフトの3割を占めると言われる自動車分野では、衝突回避支援ブレーキや車間制御システム、駐車支援システムの実現などにおいて組込みソフトウェアが大きな役割を果たしています。
今後は、ウェアラブル端末やロボット、自動運転車やIoT機器の普及によって、さらにニーズが拡大していくことは間違いないでしょう。

組込みでも、多重下請け構造などが問題になっています。

増え続ける組込みソフトウェア開発の需要に答えるため、富士ソフトやソーバルといった組込み系大手、NECや東芝などのメーカー系子会社はITエンジニアを増員しており、IBMはメーカーとともに基盤技術を共同開発する部署を立ち上げています。
ただし、組込みソフトウェアの受託開発においても、情報システムと同様に、多重下請け構造などが問題になっています。

ETSSでは、求められるスキルレベルなどを定めています。

こうした状況の改善に向けて、経済産業省は情報処理推進機構(IPA)とともに、組込みソフトウェア技術者のキャリアとスキルのマップ、ETSS(組込みスキル標準)を公開し、人材育成を図っています。
ETSSでは、ITSS(ITスキル標準)と同様に、ITエンジニアの役割ごとに、求められるスキルレベルなどを定めています。

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