開発現場では、OSSが一般的に使われるようになっています。
ここ20年ほどの間に、OS、データベース、ミドルウェア、開発環境などのオープンソース・ソフトウェア(OSS)が開発現場で使われるようになっています。かつて先端的なITエンジニアしか使ってこなかったOSSですが、一般的に使われるようになった理由はいくつかあります。
性能が高く、進化のスピードが早く、ソースコードが公開されているからです。
まず、ハードウェアの値段が格段に下がり、相対的にシステム開発に占めるソフトウェア費の割合が上がったため、その費用を抑えたいというニズが生まれました。また、Linux、MySQL、ApacheなどのOSSは、有償のソフトと比較しても性能的に引けを取りません。さらに、コミュニティベースでの開発なので進化のスピードが速く、世界中の人々からバグやトラブルに関する情報が得られます。そして、ソースコードが公開されているのでユーザーの要望に柔軟に対応できます。さらにソフトウェアベンダーの技術にベンダーロックインされないなどのメリットもあります。
現在、様々なオープンソースソフトウェアが開発されています。
現在、ウェブブラウザ、メールソフト、CAD、Webサーバ、RDBMS、GPLなどにおいて、様々なオープンソースソフトウェアが開発されています。開発の主体は開発コミュニティであり、多くのITベンダーが社員にこうしたOSSプロジェクトへの参加を推奨しています。