コンサルティングファームとの競合はなぜ、増えているのですか?

会計業務のシステム化から、様々なシステム案件を手掛けるようになりました。

現在、ITベンダーと業務・IT系コンサルティングファームが、業務・IT系コンサルティングやシステム案件で競合するようになっています。そもそも業務・IT系コンサルティングを手がけるファームの多くは、米国の大手会計事務所のコンサルティング部門から誕生しました。彼らは、コンピュータの登場とともに会計業務のシステム化をサービスとして提供するようになり、コンサルティング部門が独立してコンサルティングファームになったのです。そして、業務・IT系コンサルは近年、ITベンダーを設立・買収することでシステム案件を手がけるようになっています。

ITベンダーも、ERP案件を手掛けるようになっています。

一方、ERPの登場によって様々な業務を統合的に管理するシステムが求められるようになると、会計以外の業務ノウハウや大規模システムの構築運用ノウハウを持ったITベンダーはERP案件を手がけるようになります。そして、コンサルティングファームを買収したり、設立したりすることでコンサルティング業務も手がけるようになったのです。この結果、現在、両者は様々な案件で競合しています。

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