イベントに呼応してイベントハンドラが実行されるイベントドリブン
コンピュータにおける「イベント」とは、コンピュータ内における出来事や外部からのリクエストのうち、ソフトウェア側に通知されるものである。
イベントには、「メニューの選択」や「キーの押下」といったユーザー操作や外部プログラムからの通知だけでなく、コンピュータ本体や周辺機器の状態変化、例外やエラーの発生なども含まれる。
イベントに呼応して呼び出されるプログラムは、「イベントハンドラ」あるいは「イベントリスナ」と呼ばれる。
そして、イベントに呼応してイベントハンドラが実行されるソフトウェア開発方式が、「イベントドリブン=イベント駆動型」である。
イベントドリブンのシステムはサーバレスアーキテクチャの一形態である
イベントドリブンのシステムは通常、外部からのリクエストやコンピュータ内部の出来事がソフトウェアに通知されたときにだけ、事前に登録したプログラムを実行するFaaSによって、実現される。
イベントドリブンのシステムはまた、「サーバやネットワークなどのITインフラを意識することなくプログラムを作成・実行できる技術=サーバレスアーキテクチャ」を取っている。
その意味で、イベントドリブンのシステムはサーバレスアーキテクチャの一形態であると見なすことができる。
そのため、イベントドリブンは費用対効果が高く、コンテナ仮想化技術が使われているために短時間で起動し、イベント数に応じたスケールアップも容易である。