セキュリティやカスタマイズの必要性に応じて、クラウドは使い分ける
パブリッククラウドは共同利用、プライベートは独自利用する
AWSやAzureなどのクラウドコンピューティングサービスは、ITインフラをWebサービスとして提供するプラットフォームである。
クラウドコンピューティングサービスには、「インフラ=サーバ、ストレージ、ネットワーク」を提供するIaaS(インフラ・アズ・ア・サービス)、インフラとOSとミドルウェアを提供するPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)があり、SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)は含まれない。
クラウドコンピューティングサービスは、すべての企業・個人がインフラを共同利用するパブリッククラウドサービスと、特定企業のみが利用するプライベートクラウドサービスに分けられる。
セキュリティやカスタマイズの必要性によって両者を使い分ける
パブリッククラウドは様々なサービスや機能が用意されているためにシステムの構築や運用管理が容易であり、コストも安いが、セキュリティ上の懸念があり、カスタマイズが難しい。
一方、プライベートクラウドはセキュリティは担保できるが、システムの構築や運用管理に手間がかかり、コストも高く、カスタマイズも可能である。
そのため、インターネット上に公開するWebサイトやWebサービスなどはパブリッククラウド上に構築することが多く、独自のセキュリティ基準が求められる社内の基幹システムなどはプライベートクラウド上に構築することが多い。
なお、プライベートクラウドにはクラウドサービス事業者が提供する機器を利用する「ホスティング型」と、必要な機器を自社で用意する「オンプレミス型」がある。