運用費と保守費

運用費=システム運用管理に携わるスタッフの費用

ユーザー企業において、運用管理のコストは一般に、システムを安定稼働させるための費用である「運用費」と、ソフトウェアを改良・最適化してバグを修正するための費用である「保守費」に分類される。
運用費には、ソフトウェアやハードウェアの償却費のほか、内部人件費や業務委託費などの運用人件費などが含まれる。
このうち、内部人件費はシステム運用管理に携わる情報システム部門の担当者の人件費であり、業務委託費はITベンダーにシステム運用業務の一部を外部委託するための費用である。

保守費=ソフトウェアやハードウェアの保守の費用

一方、保守費には、ソフトウェアやハードウェアの保守費、保守人件費、エンドユーザーからの問い合わせに対応する費用などが分類される。
ユーザーの要望や経営環境の変化バグの判明などに応じる形での小規模な修正が、保守の一貫として提供される。
こうした修正は、外部委託先のITベンダーが担うこともあれば、情報システム部門の担当者が担うこともある。
一方、ネットワークや電源・空調設備などのインフラの整備、潜在的な欠陥の判明に伴う修正については、基本的に外部委託先のITベンダーが担うことが多い。

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