非機能要件と非機能要求グレード

非機能要件とは、必要とする機能以外の要件である

システム開発における要件定義では、機能要件と非機能要件を決める必要がある。
非機能要件とは、システムの性能や拡張性や可用性、あるいはセキュリティなど、必要とする機能以外の要件である。
非機能要件を満たすことで、構築したシステムが、要望通りの処理性能を発揮したり、障害発生時に復旧したりすることが可能になる。
ただし、非機能要件を決めるにあたっては、何を決めなくてはならないかをあらかじめ把握しておく必要がある。

IPAは「非機能要件グレード」で非機能要件を示している

情報処理推進機構(IPA)は、非機能要件として何を決めるべきかを「非機能要件グレード」で示している。
非機能要件グレードでは、「可用性:いつでも使えるか、どれだけ安定性があるか」「性能/拡張性:どれだけ快適に使えるか、利用者が増えても大丈夫か」「運用/保守性:アフターサービスはきっちりしているか」「移行性:引っ越しや乗り換えは容易か」「セキュリティ:ウイルス対策などのセキュリティ対策がしっかりしているか」「システム環境/エコロジー:設置環境は適切か、環境保護の観点で問題ないか」の6つをあげている。
これらの非機能要件を決めるにあたっては、ITベンダーはコストと品質のバランスも考慮しなくてはならない。

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