赤字プロジェクトとKKD

赤字プロジェクトが発生する原因=見積りミスと仕様変更

赤字プロジェクトとは、システム開発にかかる費用がITベンダーの見積もりを超えた状態である。
赤字プロジェクトが発生する原因は大きく2つ。
1つは見積りのミス、もう1つは仕様変更である。
見積りのミスの原因は、見積りが難しい状況で無理に見積ることである。
すなわち、規模・工数・工期・コストを見積るために必要な情報がない状況、そして適切な見積り方法がない状況だ。

KKDによる見積り=見積りが難しい状況で無理に見積ること

見積りが難しい状況で無理に見積ることは一般に、「K(勘)K(経験)D(度胸)」による見積りと呼ばれる。
KKDによる見積りを避けるには、過去の見積り・実績データを蓄積、分析することで、見積り精度の向上を図る必要がある。
その上で、見積り手法の自社標準を確立し、社員を教育することが求められる。
ただし実際のプロジェクトでは、仕様が固まらない状況での見積り、仕様確定後の仕様変更などが発生することも多く、赤字プロジェクトの原因となっている。

おすすめの記事