独立で利用・管理する複数のシステムを組み合わせて構築されます。
System of Systems(SoS、システムオブシステムズ)とは、単独で機能を提供し、独立で利用・管理する複数のシステムを組み合わせて構築されたシステム群です。
SoSには、「完成形ではなく、継続的に進化する」「つながることで新しい目的や機能を実現する」「地理的に分散して情報を交換する」などの特徴があります。
たとえばデジタルカメラとカラープリンタが統合されたシステムは、デジタルカメラで撮影した映像をカラープリンタで印刷するサービスを提供しますが、それぞれが個別に開発、管理され、サービスを提供しているのです。
SoSシステムの開発には、新たな開発プロセスが求められます。
今後、IoTが進展するにつれて、スマートグリッドやスマートシティに代表されるSoSが増えてくると予想されています。
しかし、個々のシステムは独自に設計・管理され、ライフサイクルも異なるため、従来の開発プロセスではシステムを開発できません。
そのため、IPAでは「モデルベースシステムエンジニアリング導入の手引」において、対象とするシステムを様々な観点で表現したモデル(エンティティV)を用いて、効率的にSoSシステムの要求分析、設計、検証するアプローチを提案しています。