多様な業態のグループ会社を抱えています。
大手あるいは準大手のシステムインテグレータは、通常、多様な業態のグループ会社を抱えることで、顧客の様々な要望に応えています。ただし、出自や戦略によって、強みを持つ分野は微妙に異なります。米ウェスタン・エレクトリック(現アルカテル・ルーセント)との合弁会社として設立されたNECは、官公庁向けの受託システム開発、ネットワーク構築・運用に強みを持っています。富士電機の通信機器子会社として設立された富士通は、金融機関やメーカー向けの受託システム開発、サーバマシンやスパコンなどを得意とします。日立製作所の強みは、鉄道や電力といった社会インフラ向けの受託システム開発で、近年はIoT(「III-31」参照)による産業・社会インフラソリューションに力を入れています。
メーカー系、ユーザー系、独立系などに分類されます。
NTTのシステム部門が分離独立する形で設立されたNTTデータは、官公庁や地銀向けのソリューションを得意としており、また海外事業を伸ばしています。そして、独立系の大塚商会はシステム運用受託・アウトソーシング分野に注力することで、安定収益を上げることに成功しています。