DXとは、企業による競争上の優位性を確立する取り組みです。
デジタルトランスフォーメーション(DX)とはそもそも、エリック・ストルターマン教授が提唱した「IT(情報技術)の浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という大きな概念です。
ただ、企業経営の文脈では、IDCジャパンによる以下の定義が一般的です。
すなわち、「外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的変化への対応」と「内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革の牽引」が、「第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)の利用」を通じて、「新しい製品・サービス・ビジネスモデルを通じた、競争上の優位性を確立」する取り組みです。
DXを実現するITシステムは、SoR、SoE、SoIに分類されます。
DXを実現するITシステムは一般に、内部の情報を記録する「SoR(System of Record)」、情報を通じて外部と関係性を構築する「SoE(System of Engagement)」、そして内部や外部の情報を分析する「SoI(System of Insight)」に分けられます。
内部エコシステムを変革するのがSoR、外部エコシステムの変化に対応するのがSoEであり、それらを情報の分析によって支えるのがSoIと言えるでしょう。
