集中型と分散型

集中型であるメインフレームシステム

レガシーシステムの情報システムは、ホストである「メインフレーム」と、端末である「ダム端末で構成される。
メインフレームシステムにおける情報処理は基本的にすべてメインフレーム側で実施され、ダム端末では基本的に処理した情報を表示するだけである。
つまり、メインフレームのシステムは、メインフレームがすべての情報を処理する集中型の構造を取っているのだ。

分散型であるオープンシステム

一方、オープンシステムは、サーバである「サーバマシン」と、クライアントである「PC端末など」で構成される。
オープンシステムにおける情報処理はサーバ側だけでなく、クライアント側でも実施されるようになっている。
つまり、オープンシステムは、サーバとクライアントが分担して情報を処理する分散型の構造を取っていることになる。

集中型であるクラウドシステム

そしてクウドシステムは、インターネットの向う側に置かれている「サーバ群」と、クライアントである「PC端末やスマートフォンなど」で構成される。
クラウドシステムにおける情報処理はほとんどがサーバ側で実施され、クライアント側では基本的に表示に関する処理を実施する。
つまり、クラウドシステムでは基本的に、サーバ側がほとんどの情報を処理する集中型の構造に戻ったことになる。

このように情報システムの世界では、「集中型→分散型→集中型」といった揺り戻しが起こっているのだ。

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