アドネットワークとアドエクスチェンジが登場したからです。
媒体数が多く、クリック課金やインプレッション(広告表示)課金など課金形態も多様なインターネット広告では、媒体選定や広告効果の検証が難しく、運用に手間がかかっていました。そこで登場したのがアドネットワークと呼ばれる広告配信ネットワークと、アドエクスチェンジと呼ばれる広告枠の取引市場です。アドネットワークは、複数の主要ネット媒体を集めて構築した広告配信ネットワークに向けて、複数媒体向けの広告を一括管理するアドサーバーを通じて一括で広告配信します。一方、アドエクスチェンジは複数のアドネットワークへの同時出稿を可能にする仕組みです。アドエクスチェンジでは、媒体費が広告枠単位で設定され、インプレッションが発生するたびに競争入札を開始して、比較的高い金額を設定した広告主の広告が表示されます(リアルタイム入札方式)。このアドネットワークとアドエクスチェンジという仕組みによって、ネット媒体は媒体の在庫管理が容易になり、広告主はニーズに応じたトラフィック量の確保と広告効果検証が可能になったのです。
