情報処理推進機構と未踏プロジェクト

IPAは、日本のソフトウェア分野における競争力強化を担う団体

情報処理推進機構(IPA)とは、経済産業省所轄の独立行政法人であり、日本のソフトウェア分野における競争力強化を狙って2004年に設立された。
IPAでは、「情報セキュリティ対策の実現」「IT人材の育成」「IT社会の動向調査・分析・基盤構築」という3つの事業を運営している。
情報セキュリティ対策としては、各種の調査と研究情報を「情報セキュリティ白書」を公開している。
IPAはまた、IT人材の育成の一環として、国家試験である「情報処理技術者試験」を実施している。
情報処理技術者試験は現在、日本のIT業界において最も受験者数が多く、信頼性の高い試験となっている。

未踏プロジェクトは、スーパークリエータを発掘、育成する

IPAが実施するIT人材の育成に向けた事業として、2000年度から開始した「未踏ソフトウェア創造事業」において、特に注目されたのが「未踏IT人材発掘・育成事業」である。
未踏IT人材発掘・育成事業では、ソフトウェア関連分野で独創的なアイディア、技術を有する個人、すなわちスーパークリエータを発掘、育成する。
未踏人材に選ばれるには、25歳未満の個人またはグループが自らテーマを提案する必要がある。
天才プログラマに採択された人は、IPAとの間で委託契約を締結し、活動実績に応じて最大288万円の支援を受けられる。
プロジェクトマネージャーの支援を受けて自ら提案するテーマを実現することにより、自らの能力向上を図るのだ。

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