IT予算とIT予算比率

ユーザー企業が情報システムの開発・運営に費やす費用

IT予算とは、ユーザー企業が情報システムの開発・運営に費やす費用のこと。
通常は、年単位で立てられ、ユーザー企業の売上の1%程度を占めていることが多い。
この売上に占めるIT予算の比率は、IT予算比率と呼ばれる。
IT予算比率は、金融業界では8%弱であるのに対して、建設・土木業界では0.5%程度と、業態によってかなりの差がある。
ただし、昨今、DXやAIに対する注目が集まることに伴って、IT予算比率は高まりつつある。

ユーザーのIT予算の獲得に向けて、他社と競争

日本国内のIT予算総額は8兆円超であり、大手企業が4兆円、中堅・中小企業が2兆円、国・地方自治体が2兆円程度と、企業規模によっても差がある。
ITベンダーは、ユーザーのIT予算の獲得に向けて、他社と競争していると言えるだろう。
ただし、現在、IT予算の8割が既存の情報システムの運用管理やバージョンアップに使われており、新規開発は2割程度だ。
そのため、新規案件の受注競争は総じて激しくなる。

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