人月単価と1円入札

人月単価とは、ITエンジニアを1人1ヶ月間拘束する費用

人月単価とは、ITエンジニアが1人1ヶ月間、システム開発プロジェクトに従事したときに、ITベンダーがユーザー企業に請求する金額だ。
ITベンダーの多くは、ITエンジニアの職種や職位などに基づいて、単価テーブルという価格表を設定している(通常、定期的に単価テーブルは改定される)。
こうしたITベンダーは、システム開発の受注にあたっては、アサインするエンジニアの人数・職種・職位と、プロジェクトの期間(工数)に基づいて、費用を見積もることになる。

1円入札とは、極めて低い金額で案件に入札すること

一方で、官公庁や地方自治体などのシステム開発プロジェクトには、一部のITベンダーが、実際にかかる費用を度外視した、「1円」など、極めて低い金額で入札する。
こうした行為は、1円入札と呼ばれる。
ITベンダーが1円入札する理由は、受注による広告効果、運用管理受託業務による安定収益化、案件受注に伴う機器販売による利益確保などを狙ったものであることが多い。

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