パッケージソフトとITサービス

ITサービスは、業務パッケージよりも利便性が高い

業務パッケージもITサービスも、基本的にユーザーに提供する機能に大きな差はない。
だが、ユーザーにとっての利便性はかなり異なる。
ユーザー企業に売り切りの形で導入するパッケージソフトの場合、業務アプリケーションを運用管理するのはユーザー企業だ。
一方、ITサービスの場合、アプリケーションの運用管理はサービスベンダーが担い、ユーザーは利用するだけでいい。
しかも、初期導入のコストは低く、期間も短くなり、ネットの向こう側でソフトウェアのバージョンアップをしてくれるので、ユーザーはつねに最新版を利用できる。

ただし、ITサービスにもデメリットはある

現在、多くのユーザー企業が、パッケージソフトからITサービスに切り替えているが、ITサービスにもデメリットはある。
それは、ITサービスの場合には、ソフトウェアのカスタマイズが難しいことだ。
業務パッケージを導入する場合、通常、ユーザー企業特有の業務に合わせて、ソフトウェアを修正したり、機能を追加したりする。
しかし、ITサービスでは、こうしたカスタマイズのハードルは高い。
ただし、大幅なカスタマイズを実施した業務パッケージは、パッケージのバージョンアップ時に、対応が難しくなる。
その意味では、ITサービスをそのまま導入して、必要な機能のみ、別に開発する形が望ましいのかもしれない。

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