メーカー系とユーザー系、独立系と外資系

メーカー系は最初の業態、ユーザー系はユーザー企業の子会社

メーカー系とは、ハードウェア(コンピュータ)開発とソフトウェア(アプリケーション)開発という2つの事業を展開する業態である。
メーカー系はIT業界に最初に誕生した業態であり、ハードウェアの製造施設を抱えていることもあり、一般に事業規模が大きい。
ただし、最近は、ハードウェアの事業から次々と撤退している。
ユーザー系とは、金融機関、メーカー、商社などの情報システム部門が子会社として独立した業態である。
ユーザー系の主要事業は、親会社の情報システムの開発・運用であることが多いが、親会社以外のシステム開発・運用を積極的に請け負っている企業も少なくない。

独立系はソフトウェア専業、外資系は利益率が高い

独立系とは、親会社を持たないシステム開発・運用専業の業態であり、自社開発のソフトウェアパッケージの開発・販売・カスタマイズなどを主業とする企業と、受託システム開発・運用を主業とする企業とに分かれる。
後者は、請け負った情報システムの特性などに応じて、比較的自由にソフトウェア、ハードウェアを選択でき、多くが営業力や技術力などに強みを持つ。
そして外資系は、マイクロソフトやオラクル、日本IBMやSAPなど、欧米系のITメジャーの日本子会社である。
外資系ITベンダーの多くは、世界的に高いシェアを誇るERPやCRM、ミドルウェアやデータベースなどのソフトウェアパッケージ・サービスを擁する。
また、クラウドサービスベンダーも多くが外資系であり、日本企業はこの分野で後塵を拝している。

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