エッジコンピューティングとは、どのような概念ですか

エッジコンピューティングでは、ユーザーに近い場所でデータを処理します。

エッジコンピューティングとは、利用者や利用者の端末と物理的に近い場所にIoTデータの処理装置(エッジプラットフォーム)を配置して、サーバだけでなくネットワークの端点でもデータ処理を行う技術です。
IoTデバイスが増えると、データセンターやクラウドで処理されるデータが大量に生成されるようになります。
すると、データセンターやクラウドのネットワーク帯域幅が限界に達してしまい、レスポンスが遅れることも少なくありません。
今後、5Gネットワークで接続されたモバイル・デバイスの数が増えるに従って、データ量はさらに増え続けます。
データセンターやクラウドの側のみでデータを処理していれば、転送速度やレスポンス時間を保証できないケースがさらに増加するのです。

適切なアーキテクチャの設計、エッジAIなどの活用が重要です。

エッジ側でデータを処理するエッジコンピューティングでは、分散コンピューティングを活用することで、レスポンス時間を改善し、バックボーン帯域幅を節約します。
ただし、エッジコンピューティングのシステムでは、クラウド側あるいはエッジ側のみに機能が偏る設計は避けなくてはなりません。
エッジコンピューティングでは、機能を適切に配置したアーキテクチャを設計することが重要になるのです。
また、エッジコンピューティングでは、エッジAIなどを活用することで、リアルタイム性を確保し、セキュリティリスクや通信量を低減することも可能となります。

おすすめの記事