TX、CX、EX、UX、MXとはどのような概念ですか

CX、EX、UX、MXは、様々なものを通じて得られる体験です。

カスタマーエクスペリエンス(CX)とは顧客が製品やサービスの購入を通じて得られる体験です。
従業員エクスペリエンス(EX)とは従業員が仕事を通じて得られる体験です。
ユーザーエクスペリエンス(UX)とはユーザーが1つの商品やサービスの利用を通じて得られる体験です。
そして、マルチエクスペリエンス(MX)とはユーザーがVR・AR・MRの体験を通じて得られる体験です。
ただし、UXやCXなど、個々の体験向上に取り組むと、しばしば他の体験が疎かになりがちです。
たとえば、CXを向上させるために営業時間を長くすれば、従業員の負担が増えて、ストレスや疲れを感じた従業員のEXは下がります。
これでは本末転倒でしょう。

TXは、CX、EX、UX、MXを融合させた概念です。

そこで注目されているのが、トータルエクスペリエンス(TX)という概念です。
2020年にガードナーによって発表されたテクノロジートレンドの1つであるTXは、CX、EX、UX、MXを融合させて、顧客や従業員により良い体験を提供するビジネス戦略です。
TXによって、「商品、サービスの品質向上」や「イノベーション・新たな価値の創出」が実現されると考えられています。
TXでは、多方面からの取り組みによって関係者全員の体験を向上させるのです。

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