プロセス中心設計は業務プロセスの単位で設計します。
システム設計の方法論は、プロセス中心設計(構造化設計)、データ中心設計(DOA)、オブジェクト指向設計(OOA)という流れで進化してきました。
プロセス中心設計は業務プロセスの単位でシステムを設計する方法論です。業務における「処理」の単位でシステムを設計するため、プログラムとデータを切り離せず、業務プロセスを変更する際には、システム全体を見直す必要があります。
データ中心設計では、データが処理と独立して設計されます。
こうした問題を改善するために登場したのが、データ中心設計です。
データ中心設計では、データが処理と独立して設計されているため、データを部品として再利用できます。
オブジェクト指向設計では、データと処理を一体化して設計します。
そして、処理とデータの両方を再利用できる方法論として考案されたのがオブジェクト指向設計です。
オブジェクト指向設計では、データと処理の両方を一体化したオブジェクトに着目して設計することで、ソフトウェアの部品化と変化に強いシステム構築が可能になります。
なおデータベースの設計ではデータ中心設計が使われるなど、3つの方法論は現在もシステム開発で併用されています。