システム開発の費用はどのように見積るのですか?

規模、工数、工期、コストを見積もります。

システムの提案にあたっては、システム開発の予算を見積って提示しなくてはなりません。現在、余分にかかった工数を見積り提出後に追加請求することは、特別の事情がない限り難しくなっています。そのため、ITベンダーにとって、見積りの精度向上は以前にも増して重要になっているのです。見積もりにあたっては通常、まずは要件を洗い出し、規模→工数→工期→コストの順で見積もります。

類推法、積み上げ法、パラメトリック法などが使われます。

現在ITベンダーが使っている主要な見積り手法は、過去の類似プロジェクトの実績値に基づいて見積もる類推見積り(類推法)、プロジェクトの構成要素を開発するために必要な工数などから見積もるボトムアップ見積り(積み上げ法)、システムの機能や画面の数に係数を乗することで見積る係数モデル見積り(パラメトリック法)の3つです。それぞれ、見積るにあたって必要となる前提条件、見積りの手間や精度が異なります。そのため多くのベンダーは、現在、開発する対象などに応じて様々な見積り手法を使い分けています。なお最近は、係数モデル見積りのファンクションポイント(FP)法、COCOMOを利用するITベンダーが増えているようです。

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