IT業界の主要顧客は、どのような業界ですか?

情報サービス業、製造業、金融保険業などがメイン顧客です。

「特定サービス業実施調査(経済産業省)」によれば、IT(情報サービス)業界の主要顧客は、受託開発系か自社開発系か、そして企業の規模によってかなり変わります。一定規模以上の受託開発系の場合、主要顧客は主に中堅規模以上の企業や団体です(通常、ユーザー企業と呼ばれます)。ユーザー企業のうちシステム化投資の金額が高いのは、自動車、電機、精密機器などのメーカーと、銀行、生保、損保、証券会社などの金融機関であり、どちらも総額で年間約3兆円もの予算を投じて、システムの開発・運用を委託しています。

大手企業はシステム子会社を通じて発注します。

ただし、システム投資の内訳は業界によって異なり、メーカーやITではシステム開発の割合が高い一方、金融機関や流通では情報処理やシステム運用管理の割合が高くなっています(特定サービス業実施調査)。一方、自社開発系の場合、業務アプリケーションはほぼ受託開発系と同じですが、それ以外はユーザー企業から個人ユーザーまで幅広い層が顧客となっています。なお、大手の金融機関、メーカーなどは、自社の情報システム部門を子会社化して、多くのシステムを子会社経由で発注しています。

おすすめの記事