IT業界の市場規模は、拡大しているのですか?

基本的に、市場規模は右肩上がりを続けています。

日本におけるIT業界の売上は、2018年、約24兆円であり、リーマンショック後の2010年を除いて、基本的に右肩上がりを続けています。日本全体が低成長を続けるなかで、他の業界の市場規模がほぼ横ばいであることを考えると、IT業界の成長は堅調と言えるでしょう。ただし、これは日本だけでなく世界的なトレンドであり、北米、ヨーロッパ、アジアのいずれにおいてもITの市場規模は拡大しています。
ここ10年ほどのIT業界の市場は、基本的にユーザー企業への様々な情報システムの導入と、スマートフォン、タブレットといった端末の多様化に伴って成長してきました。導入を支えたのは、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベースといったコンピュータ関連技術の進歩です。たとえば情報システムにおけるコンピュータの主流がメインフレーム→ミニコンピュータ→サーバマシンへと変化していくにつれて、高性能化、低価格化、省サイズ化が進み、かつて大企業しか導入できなかった情報システムが、中堅、中小企業にも導入されるようになり、市場が成長したのです。

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