ITシステムの刷新はどのような考え方で進めるべきですか

ITシステムは、非競争領域ではSaaSに代替され、競争領域では内製されます。

DXレポート2は、「非競争領域におけるITシステムはパッケージソフトウェアやSaaSに代替される」「競争領域におけるITシステムは経営の迅速さを最大限に引き出すためにユーザー企業内で内製される」と予想しています。
それに伴って、大規模な受託開発プロジェクトの案件は減少し、小規模なシステム開発が仮設・検証を繰り返しながらつねに実施されるようになるでしょう。
また、ユーザー企業内に多くのITエンジニアが在籍するようになり、大規模開発の期間と運用の期間という区分けがなくなることにより、ITエンジニアの需要は平準化されるようになるのです。

ユーザー企業では、段階的に既存のITシステムを見直します。

これまでのITシステムは業務効率化を目的として、個別最適で追加開発を繰り返してきた結果、様々な技術的負債を抱えています。
こうした技術的負債についても、大規模なITシステムの刷新で一気に解消するのではなく、小規模なシステム開発によって少しずつ解消していくアプローチが採られるようになると予想されています。
そしてユーザー企業では、DXビジネスのロードマップ、システムの利用頻度・運用コスト・規模などを考慮の上で、段階的に既存のITシステムを見直すのです。

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