DXを支えるITシステムはどのような体制で開発しますか

ITベンダーには、ユーザー企業の支援やスキル移転が求められます。

DXレポート2では、DXを支えるITシステムについてはアジャイル開発が推奨されています。
特に、ユーザー企業内で行われるDXシステムの内製開発では、緊密なコミュニケーションが可能になるため、アジャイル開発が主流になると考えられています。
ただし、ユーザー企業には、アジャイル開発のノウハウやクラウドネイティブな開発技術などがありません。
そのため、ITベンダーには、ユーザー企業の支援やスキル移転が求められるでしょう。
つまり、ITベンダーには、ユーザー企業のチームの能力を育て(共育)、共同で内製開発を進める(共創)役割が求められるのです。

ウォーターフォール型とは異なる契約を結ぶことが求められます。

アジャイル開発では、ウォーターフォール型システム開発とは異なる契約を結ぶことが求められます。
そのためIPAは、アジャイル開発を外部委託する際のモデル契約についてアジャイル開発版情報システム・モデル取引・契約書を提供しています。
なおこの契約は、あらかじめ特定した成果物の完成に対して対価を支払う請負契約ではなく、IT企業が専門家として業務を遂行すること自体に対価を支払う準委任契約が前提となっています。

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