レガシーシステムはどのように刷新しますか

システムを見える化し、再構築が必要な領域を明確にします。

DXレポートでは、レガシーシステム刷新の考え方を解説しています。
同レポートによれば、ユーザー企業はまず第三者を交えてアセスメントを実施して、レガシーシステムを見える化します。
これにより、再構築が必要な領域を明確にするのです。
次に、業界での共通化が可能な領域を特定します。
その上で、業界での共有化が可能な領域は共通基盤として業界横断的に構築することを目指し、自社でやらなくてはならない領域は再構築することで、IT人材の有効活用とリスクの低減を図るのです。

レガシーシステム刷新は、SoE、SoR、競争優位性などと関係します。

DXレポートでは、レガシーシステム刷新の考え方をSoE(外部とのつながりを強化するシステム)、SoR(内部の情報を正確に記録するシステム)といった概念と結び付けて解説しています。
すなわち、「1 競争領域であるSoE」と「2 競争優位性を左右するSoR」は自社で構築し、「3 業界で共通化できる(競争優位性を左右しにくい)SoR」は業界横断的な構築を目指すのです。
それぞれ、1にはAIやECやIoTなどが、2にはSCMやCRMなどが、3にはERPやSFAなどが該当するのかもしれません。
なお、パブリッククラウドなどの共通基盤については、全産業での共通化に向けて共同投資することを推奨しています。

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