なぜ、レガシーシステムが問題になるのですか

レガシーシステムの問題は、ブラックボックス化にあります。

レガシーシステムの問題は、「ITシステムの全体像や機能がわからなくなってしまうこと=ブラックボックス化」にあります。
ブラックボックス化は、ITシステムを市場変化に柔軟に対応できないことを引き起こします。
一般に、一度構築されたITシステムは、市場や業務の変化に応じてメンテナンスされることになります。
このメンテナンス時に、ITシステムマネジメントが不十分だと、ITシステムが肥大化・複雑化して、ブラックボックス化してしまいます。
そして、たとえ古いシステムをリプレイス(モダナイズ)しても、ITマネジメントが不十分だと、再びのブラックボックス化を招くのです。

レガシーシステムは、長期的な運用保守費の高騰につながります。

DXレポートではまた、短期的な視点でのシステム開発が長期的な運用保守費の高騰につながることも指摘しています。
たとえば、メインフレームから中途半端にオープンシステムに移行したり、オンプレミスのITシステムを改修せずに単にクラウドに載せたりすると、長期的に見ると、運用や保守、機能修正や機能拡張が難しくなります。
ITシステムは、メンテナンスを考慮の上で設計することが求められるのです。

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