レガシーシステムによる国際競争への遅れや日本経済の停滞などを指す言葉
「2025年の崖」とは、日本企業において複雑化・ブラックボックス化した既存システム(いわゆるレガシーシステム)が残存した場合に想定される国際競争への遅れや日本経済の停滞などを指す言葉である。
経済産業省が発表したDXレポートによれば、この状態を放置すると、ユーザー企業は爆発的に増加するデータを活用しきれずにデジタル競争の敗者となる。
2025年の崖の打開には、診断スキーム、ガイドライン、DX人材などが必要
ユーザー企業が「2025年の崖」に直面している状態に陥ると、ITベンダーもまた技術的負債となった情報システムの運用保守にリソースを割かざるを得ず、最先端のデジタル技術を担う人材を確保できなくなる。
2025年の崖を打開し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するには、中立的な診断スキームの構築、ガイドラインの策定、ユーザーとベンダーの新たな共生関係、DX人材の育成・確保度などが必要になる。