情報システムの導入・管理などの役割を担っています。
通常、ITベンダーのエンジニアはユーザー企業の業務がわからず、ユーザー企業内の業務担当(社内ユーザー)もすべての業務を把握していません。そのため、ユーザー企業において、ITベンダーにシステムを発注する役割を担っているのが情報システム部門です。情報システムの導入・管理だけでなく、情報システム部門はITインフラの維持や情報セキュリティの保持、そして事業戦略とIT戦略の整理やIT戦略の実行評価といった役割も担っています。
事業部門とベンダー企業の間をつなぐことでシステムの方向性を調整します。
情報システム部門の担当者は、社内の様々な業務の内容と流れ、そしてシステム化対象となる業務とITベンダーのSEとともに要件をまとめます。ただし、実際のプロジェクトでは要件があやふやなことも少なくありません。たとえば、システム導入の目的が、経営層にとってはコスト削減、エンドユーザーにとっては業務の効率化、情報システム部門にとっては運用業務の平準化というように異なるのです。このような場合、ITベンダーには、矛盾点を整理して、妥協点を見つける役割が求められます。なお最近は、情報システムと業務との親和性が高くなった結果、情報システム部門がシステムだけではなく業務自体を再設計したり、情報システム部門のトップである最高情報責任者(CIO)が会社全体の業務の最適化を図ったりするケースも増えています。
