ホットスタンバイ、ウォームスタンバイ、コールドスタンバイ

ホット、ウォーム、コールドは代替システムの待機状態を表すキーワード

ホットスタンバイ、ウォームスタンバイ、コールドスタンバイはいずれも、代替システムの待機状態を表すキーワードである。
それぞれ、ホットスタンバイは代替システムがいつでも稼働開始できる状態、ウォームスタンバイはある程度稼働準備ができている状態、コールドスタンバイは稼働準備ができていない状態だ。
ウォームスタンバイの代替システムは稼働まで少し時間がかかり、コールドスタンバイのシステムは稼働までそこそこ時間がかかる。
ちなみに、フェールオーバーのシステムには、必ずホットスタンバイの代替システムが求められることになる。

システムの可用性とシステムの運用コストによって選択する

ホットスタンバイ、ウォームスタンバイ、コールドスタンバイのいずれの状態の代替システムを準備するかを判断する上で重要になるのが、システムの可用性とシステムの運用コストである。
システムの可用性とは、システムが停止することなく稼働し続ける能力だ。
つまり、可用性の高いシステムはシステムを停止しないことが強く求められるため、コールドスタンバイよりもウォームスタンバイ、ウォームスタンバイよりもホットスタンバイであることが望ましい。
一方で、システムの運用コストは、コールドスタンバイよりもウォームスタンバイ、ウォームスタンバイよりもホットスタンバイが高くなるため、運用コストを下げたければ、可用性は犠牲にしなくてはならない。
このように、システムの可用性とシステムの運用コストで代替システムの稼働状況を選択することになるのだ。

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